保険見直し=「毎月の保険料を安くする」という発想は危険!

ただし、注意点があります。
「保険を見直すこと」=「保険料を削減すること」と勘違いしてしまっては、結局損をしてしまうということにもなりかねません。
保険料を下げたい方が陥りやすい失敗例を参考に、失敗しない方法を考えていきましょう。

◯保険料値下げの失敗ケース
「今の保険料よりも安くなる保険が良い保険だ」と考えていた主婦(32歳・神奈川県)は、現在の保険契約の資料を持って、無料の保険相談に望み、「とにかく同等の保険でより安い会社にして下さい。」と迫りました。
すると、月額27%も下がるプランを提示されて、即保険を変更しました。
「毎月の請求が減った!」と見直し成功を喜んでいたのもつかの間、この保険の思わぬ落とし穴があったのです。

みなさんはどんな失敗をしたか、わかりますでしょうか?
実は、このケースは架空のケースなのであらゆる落とし穴が考えられるんです。

・自動更新のタイミングで保険料が大きく上がってしまう契約で、結果的に
 のちのちの月額が従来の保険以上に高くなってしまった。
 ※将来に備える保険なのに、将来の家計に負担をかけては本末転倒ですね。

・しかも保険料アップの時期が、子どもの大学入学と重なってしまい、家計が
 いきなり火の車となってしまった。
 ※家族構成を含めて、家計の将来設計をしないとこのような危機状態を生んでしまいます。

・基本的には同じ保険だけれども、付帯条件が違っていて、いざという時に
 保険が支払われずに苦しんだ
 ※同じ保険、というのはありません。似ているけれども保険を変えれば、保障が変わる、
 ということを認識しましょう。

・いままでの保険のプランを変更した方が、金額も下がって実は保障は充実していた
 ※保険料を下げる手法は、自分で考えずに、フラットな状態で相談しましょう。

などなど。
目先の保険料削減に目を奪われて、結局とても残念な保険見直しとなってしまいました。

◯保険見直しに必要な2つの視点「未来」と「今」
生命保険や学資保険、入院医療保険などを見直していく際に、必要な視点は主に2つあります。
それは、「未来のお金」と「今のお金」です。

どちらか一方だけ考えても、良い保険の見直しはできません。

必要と判断される「未来のお金」を確保しつつ、いかに「今のお金」の保険料を抑えられるか。
この最も良いバランスを探すのが、保険の見直し作業です。

◯未来のことを見通すことは難しい
保険で備えないといけない将来のリスクってそもそもどんなものがあるの?
保険料を下げる方法って、プランを変える、会社を変える以外にどんな方法がる?
リスクが重なるタイミングはいつ?
など保険で見通す未来も、それに対応する方法も、考え始めると、わからないことだらけです。

◯だからこそ、客観的な専門家に丸投げしよう
結局、保険見直しに必要な知識は、ちょっと調べたり考えたりしたくらいでは把握できない、というのが現実的な答えではないでしょうか。人生は波瀾万丈、十人十色で予想外な出来事に満ちています。
だからこそ、人生は楽しい、という話ではなく、だからこそ保険を見直すことは難しい、ということなのです。

このサイトで、保険見直しは経験豊富なファイナンシャルプランナーさんに相談した方がよいとお伝えしているのは、金融の知識が豊富、というだけではありません。
多くの家庭の人生を見て相談を受けている、という「多くの人生とお金について追体験している」という経験値が私達にはないとっても貴重なスキルだと考えるからなんです。
特に、保険相談の窓口だけでのやりとりではなく、長年いろんな家庭から長期的に相談を受けてサポートしている経験があるようなFPさんは、保険見直しの際の協力なアドバイザーになってくれます。

保険相談は基本的によいFPさんに丸投げし、プランをいくつか出してもらい、どれを選んでもいいよね、という状態で、自分の価値観から最終的な判断をしてみてはいかがでしょうか。

  • 保険の見直しは、保険料を下げるという視点と、保障を最適にするという2つの視点が不可欠!
  • 先入観を持ちすぎたり、強い要望を出してしまうと、プロに相談しても最適な結果にならないかも。
  • まずは将来の希望、心配、計画を見直し、ファイナンシャルプランナーにオススメプランを聞こう!

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